ペット不可物件で通報された!「バレた」との違いと今すぐ取るべき対応
管理会社から「ペットを飼っているという連絡がありました」と言われた瞬間、頭が真っ白になってしまいますよね。嘘はつきたくない、けれども慌てて余計なことを話して自分の立場を悪くするのも避けたい。その板挟みのまま、返答を待たせている方もいるのではないでしょうか。
まずお伝えしたいのは、「通報があった」という段階と、違反が確定した段階は別物だということです。連絡を受けた時点では、まだ事実確認の途中にあります。その場で結論を出す必要はありません。
この記事では、2つの段階の違いを整理したうえで、今日中に確認しておきたいことを順に説明します。管理会社への返答の考え方と、そのあとに取れる選択肢もあわせて紹介します。まずは落ち着いて、状況の整理から始めましょう。
ペット不可物件で通報された|「バレた」との違いと知っておきたい3つのこと
連絡を受けた直後は、最悪の事態ばかりが頭に浮かびます。けれども実際には、この時点でできることはまだ残されています。大切なのは、今どの段階にいるのかを正しく把握することです。ここでは、落ち着いて動くために知っておきたい3つのポイントを整理します。焦って行動する前に、ひととおり目を通してみてください。
「通報があった」という連絡は、まだ事実確認の段階
管理会社からの連絡は、確認のための第一報であることがほとんどです。この時点では、飼育の事実が確かめられたわけではないからです。
通報の内容は、「鳴き声が聞こえる」「動物を見かけた」といった近隣からの情報であることが多くなります。管理会社としては、その内容が本当かどうかを確かめる必要があります。そのため、まず入居者に連絡を取るという流れになります。
つまり、この連絡は結論の通知ではなく、確認の依頼です。「もう全部知られている」と決めつけて動く必要はありません。まずは相手が何をどこまで把握しているのかを、落ち着いて見極めましょう。
その日のうちに部屋を出されることは通常ない
「明日にも出ていけと言われるのでは」と心配になるかもしれません。ただ、そのような展開になることは通常ありません。
賃貸借契約を解除して部屋を明け渡してもらうには、貸主側にも手順があります。まず改善を求める通知を出し、それでも状況が変わらない場合に解除へ進むというのが一般的な流れです。話し合いで解決しないときは、最終的に法的な手続きを経ることになります。連絡を受けた翌日に鍵を替えられるといった対応は、通常は取られません。数日から数週間の時間はあると考えて構いません。その間に、契約書の確認や今後の方針を整理できます。
「友達の犬を預かっているだけ」と説明する前に考えたいこと
とっさに「知人から預かっているだけ」と説明したくなる方は少なくありません。ただ、この説明には注意点があります。
実際に短期間だけ預かっているなら、事実をそのまま伝えれば問題ありません。しかし、継続して飼っているにもかかわらずそう説明した場合、話が食い違ったときに立場が悪くなります。室内の点検で飼育の痕跡が見つかれば、説明との矛盾が明らかになるからです。
また、多くの契約では一時的な預かりも飼育に含まれると解釈されます。そのため、説明として有効に働かない可能性もあります。その場をしのぐより、次章の確認を先に済ませるほうが安全です。
ペット禁止で通報された後の対応|まず確認したい3つのこと
返答を考える前に、手元の情報を整理しましょう。何を確認すべきか分からないまま話を進めると、不利な条件をそのまま受け入れてしまうおそれがあります。ここで挙げる3つは、いずれも今日のうちにできることです。契約時に受け取った書類のファイルを用意して、順番に進めてみてください。
連絡の内容を書き留める|誰から・何を・いつ言われたか
最初にやっておきたいのが、受けた連絡の記録です。後から話し合いになったとき、やり取りの経緯が重要になるためです。
書き留めておきたいのは、連絡してきた会社名と担当者名、連絡があった日時、伝えられた内容、返答を求められている期限です。「鳴き声の申し出があった」のか「動物を見たという報告があった」のかでも、状況の重さは変わってきます。
電話で受けた場合は、記憶が鮮明なうちにメモを残しましょう。メールや書面であれば、そのまま保管しておきます。認識のずれを防げるうえ、次の判断の土台にもなります。
賃貸借契約書のペット条項と違約金の定めを読む
次に確認するのは、契約書の中身です。どのような不利益が生じうるのかは、契約書に書かれているからです。
まず探すのは、ペットに関する条項です。「一切の動物の飼育を禁止する」と書かれているのか、「犬・猫等の飼育を禁止する」と限定されているのかを確認します。「ただし、貸主の書面による承諾を得た場合はこの限りではない」という但し書きがあれば、相談の余地が残されています。
あわせて、特約欄に違約金の定めがあるかも見てください。定めがない契約書も存在し、その場合は実際に発生した修繕費用が請求の中心になります。金額は契約ごとに違うため、自分の契約書を読むことが何より確実です。
分譲賃貸は管理規約もあわせて確認する
分譲マンションの一室を借りている場合は、契約書だけでは判断できません。建物全体のルールが別に存在するためです。
分譲マンションには管理組合があり、管理規約や使用細則で建物の使い方を定めています。このルールは、部屋を借りている人にも及びます。国土交通省の標準管理規約でも、所有者が第三者に部屋を貸す場合、規約と使用細則を守らせる義務を負う旨が示されています。
つまり、大家さんが個人的に了承していても、建物全体の規約で禁止されていれば飼うことはできません。通報が管理組合を経由して届いている可能性もあります。まずは管理会社に規約の内容を問い合わせましょう。
なお、違約金や原状回復費用の詳しい内容は、別の記事で整理しています。あわせてご覧ください。
▶ペット禁止物件でバレた!強制退去はある?後悔しない4つの対応
(参考:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)コメント」https://www.mlit.go.jp/common/000161665.pdf)
管理会社からの確認や室内点検に備える3つの準備
確認が済んだら、返答に向けた準備に入ります。管理会社から室内の点検を求められることもあるため、準備のないまま当日を迎えないようにしましょう。ここでの目的は、痕跡を消すことではありません。自分の置かれた状況を把握し、話し合いに必要な材料をそろえておくことです。3つの準備を紹介します。
室内の状態を自分で把握しておく
まず、部屋の現状を自分の目で確かめます。どの程度の修繕が必要になりそうかを、先に見積もっておくためです。
確認したいのは、壁紙の下部や柱の角に残った傷、床の汚れやシミ、ドア枠の引っかき跡です。あわせて、においがこもりやすい押し入れや、エアコンのフィルターも見ておきましょう。気になる箇所は、日付が分かる形で写真に残しておくと役立ちます。
国土交通省の原状回復に関するガイドラインでは、普通に暮らしていて生じる傷みは貸主の負担とされています。動物による傷は借主の負担と判断されることが多いものの、住んだ年数に応じて負担が軽くなる仕組みもあります。金額を提示されたときに、この点を確認できるようにしておきましょう。
返答を保留したいときの伝え方
すぐに答えられない場合は、その旨を伝えて構いません。無言で放置することと、期限を伝えて待ってもらうことは、まったく違うからです。
「契約書の内容を確認したいので、◯日までにあらためてご連絡します」と伝えれば、多くの場合は待ってもらえます。大切なのは、連絡を無視しないことと、伝えた期限を守ることです。折り返しの約束を破ると、その後の話し合いが難しくなります。
その場で結論を求められても、焦って答える必要はありません。落ち着いて準備する時間を確保するほうが、結果的に良い着地につながります。
今後どうしたいかを先に整理しておく
返答の前に、自分の希望をはっきりさせておきましょう。方向性が決まっていないと、相手の提案に流されてしまうためです。
整理しておきたいのは、この部屋で飼い続けたいのか、引っ越す前提で話を進めたいのか、引っ越すならいつまでに動けるのかという点です。すぐに引っ越す資金がない場合は、その事情も含めて考えておきます。
方向性が決まっていれば、管理会社との会話も具体的になります。「飼育を認めていただけないか相談したい」「◯か月以内に転居する方向で考えている」と伝えられれば、相手も現実的な話がしやすくなるでしょう。
(参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」https://www.mlit.go.jp/common/000991391.pdf)
ペット禁止で通報された後に取れる4つの選択肢
準備が整ったら、どう動くかを決めます。「飼い続ける」か「手放す」かの二択しかないように感じるかもしれませんが、実際にはもう少し幅があります。すぐに引っ越す資金がない場合の道も含めて、4つの選択肢を紹介します。自分の状況に近いものから読んでみてください。
選択肢1:飼育の許可を得られないか相談する
まず検討したいのが、正面から相談する方法です。契約書に「貸主の承諾を得た場合を除く」という但し書きがあれば、交渉の余地が残っているからです。
相談するときは、条件を自分から提示しましょう。避妊去勢手術を受けさせること、完全室内飼いにすること、壁や柱に保護材を貼ること、敷金を追加で預けること、退去時に負担する範囲を明確にすることなどが挙げられます。貸主の不安に先回りして応える姿勢が、検討してもらう材料になります。
ただし、無断で飼っていた状態からの相談になるため、ハードルは高めです。断られた場合に備えて、次の選択肢も並行して考えておきましょう。
選択肢2:実家や知人、ペットホテルに一時的に預ける
すぐに結論を出せないときは、一時的に預ける方法があります。近隣への影響を抑えながら、落ち着いて次の手を考えられるからです。
預け先としては、実家や知人宅、動物病院のペットホテル、民間のペットシッターや預かりサービスが挙げられます。費用や受け入れ期間は預け先によって幅があるため、複数に問い合わせて比べるとよいでしょう。
この間に、次の住まいを探す時間が生まれます。ただし、預ける期間が長引くと費用がかさみ、環境の変化は動物にとっても負担になります。いつまでに新しい環境を整えるのか、目安を決めてから利用してください。
選択肢3:初期費用を抑えられる物件へ住み替える
引っ越したいけれど資金が足りない、という場合にも道はあります。初期費用を抑えられる物件を選べば、動ける可能性が出てくるからです。
敷金や礼金が不要な物件、入居後しばらく家賃がかからないフリーレント付きの物件などが候補になります。家賃を少し下げる、駅からの距離を妥協するといった調整でも、選択肢は広がります。詳しくは次章で説明します。
すぐに引っ越せないと決めつける前に、いくらあれば動けるのかを具体的に把握しましょう。数字が見えれば、準備すべき金額もはっきりします。
選択肢4:ペット可物件へ移り、根本的に解決する
長い目で見て最も確実なのは、はじめから飼育が認められている物件へ移ることです。隠す必要がなくなり、同じ悩みを繰り返さずに済みます。
周囲の入居者もペットを飼っていることが多いため、鳴き声やにおいをめぐる摩擦も起きにくくなります。引っ越しには費用と手間がかかりますが、今の部屋にとどまり続けた場合、退去時の修繕費や違約金が発生する可能性は残ります。
通報を受けたことをきっかけに、住まいそのものを見直す方も少なくありません。今の状況が、環境を整える機会になることもあります。
4つの選択肢を比べる|費用・時間・ペットへの負担
4つの選択肢には、それぞれ向き不向きがあります。判断の軸を整理しておきましょう。
| 選択肢 | かかる費用 | 決まるまでの時間 | ペットへの負担 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 1.飼育の許可を相談 | 敷金の追加が必要な場合あり | 数日〜数週間 | 小さい(移動なし) | 契約書に承諾の余地がある人 |
| 2.一時的に預ける | 預け先により変動 | すぐ利用できる | 中程度(環境の変化) | すぐに結論を出せない人 |
| 3.費用を抑えて住み替え | 初期費用を抑えた引っ越し費用 | 1〜2か月 | 移動時のみ | 資金に余裕がない人 |
| 4.ペット可物件へ移る | 引っ越し費用と初期費用 | 1〜2か月 | 移動時のみ | 確実に飼える環境を求める人 |
迷ったときは、選択肢2で時間を確保しながら、1と4を並行して進めるのが現実的です。何も動かないまま時間が過ぎることだけは避けましょう。
急ぎの住み替えで費用を抑える3つの方法
引っ越しを決めても、資金がネックになることがあります。今の部屋の退去費用と新居の初期費用が重なる時期なら、なおさらです。ただし、条件の選び方によって負担は軽くできます。ここでは、急いで住み替える場合に使える3つの方法を紹介します。早い段階で知っておくほど、動ける幅は広がります。
敷金・礼金が少ない物件に絞って探す
最も効果が大きいのが、初期費用の項目そのものを減らす方法です。敷金と礼金は、契約時の出費の中で大きな割合を占めるからです。
物件情報で「敷金なし」「礼金なし」と表示されている物件なら、その分の負担がなくなります。ただし、ペット可の物件では敷金が上乗せされているのが一般的です。そのため、敷金ゼロの物件を探すより、上乗せ分が少ない物件を探すほうが現実的でしょう。
あわせて、フリーレントの物件も候補に入れてみてください。入居後しばらく家賃が発生しないため、退去費用と重なる時期の負担を和らげられます。
初期費用の分割払いに対応しているか確認する
一度に払うのが難しい場合は、支払い方法を相談してみましょう。分割に対応している場合があるためです。
不動産会社によっては、クレジットカードでの支払いや、専門会社を通じた分割払いに対応しています。仲介手数料や火災保険料、前家賃をまとめて用意する必要がなくなるため、手元の現金を退去費用に回せます。手数料が上乗せされることもあるので、総額を確認したうえで判断してください。
利用できるかどうかは会社ごとに異なります。問い合わせの段階で聞いておくと、物件探しがスムーズです。
「ペット可」と「ペット相談可」の違いを踏まえて候補を広げる
探す範囲を広げることも、費用を抑える手段になります。条件を絞りすぎると、割高な物件しか残らないからです。
「ペット可」は、あらかじめ飼育が認められている物件を指します。一方「ペット相談可」は、貸主に個別に相談したうえで判断される物件です。後者も候補に入れると、選べる物件数は増え、家賃を抑えられる部屋が見つかることもあります。
ただし、相談した結果、小型犬は認められても猫は不可というケースもあります。問い合わせる際は、「猫を1頭、室内で飼いたい」と具体的に伝えましょう。
ペット可物件探しと住み替えの相談はゼンへ
通報の連絡を受けた直後は、何から手をつければよいか分からなくなります。とくに引っ越しを検討する場合、物件探しと費用の調整を同時に進めなければなりません。ゼンでは、条件の整理から日程の相談まで、まとめてお受けしています。無理にお勧めすることはありませんので、状況を整理する相手としてお使いください。
一都三県のペット可・ペット相談可物件を条件から探せる
ゼンは、東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県で賃貸仲介を行っています。ペット可の物件に加えて、ペット相談可の物件も含めてお探しできます。
「猫を1頭、室内で飼いたい」「中型犬と一緒に暮らせる部屋がよい」「2頭飼いたい」といった具体的なご希望があれば、その条件に絞ってご紹介します。まだ引っ越すと決めていない段階でも問題ありません。希望のエリアと家賃帯にどんな部屋があるのかを知っておくだけでも、管理会社への返答を考える材料になります。
急ぎの住み替えでもスケジュールを踏まえて相談できる
事情があって時間に余裕がない場合も、ご相談ください。ゼンでは、いつまでに動く必要があるのかを踏まえて、物件探しの進め方をご提案します。
「今の部屋の解約予告までに新居を決めたい」「初期費用をできるだけ抑えたい」といった条件をお聞かせいただければ、その範囲で動ける物件に絞ってご案内します。契約前には、飼える頭数や追加の敷金、退去時の費用の扱いも確認したうえでお伝えします。
無料相談とペット可物件の資料ダウンロードの利用方法
ご相談は無料で承っています。今の状況をお聞かせいただければ、進め方を一緒に整理します。
- 無料相談:公式サイトのフォーム、またはお電話から。ご希望の条件やお悩みをお聞かせください
- 資料ダウンロード:ペット可物件を探すときのチェックポイントをまとめた資料をご用意しています
「まだ何も決まっていない」という段階でのご連絡も歓迎です。急かすことはいたしませんので、ご自身のペースでご検討ください。
まとめ:ペット不可で通報されても、まず確認から始めれば間に合う
「通報があった」という連絡は、事実確認の第一報であることがほとんどです。違反が確定した段階とは異なり、その日のうちに部屋を出されるような事態にはなりません。まずは深呼吸して、状況の整理から始めましょう。
やるべきことは3つです。連絡の内容を記録し、賃貸借契約書のペット条項と違約金の定めを読み、分譲賃貸なら管理規約も確認してください。そのうえで室内の状態を把握し、今後どうしたいかを整理します。
返答をすぐに出せない場合は、期限を伝えて待ってもらって構いません。事実と異なる説明でその場をしのごうとすると、後から立場が悪くなる点にはご注意ください。
取れる道は、飼育の相談、一時的な預け入れ、費用を抑えた住み替え、ペット可物件への転居の4つです。一人で抱え込まず、ゼンの無料相談もご利用いただけます。

