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ペット不可物件は退去時にバレる?実際の事例と退去前の確認ポイント

ペット可の部屋に移りたいと思いながら、退去の手続きに踏み出せずにいる方は少なくありません。何年も一緒に暮らしてきた部屋を見渡すと、壁の傷やにおいが気になってしまうからです。「立会いのときに何か言われたらどうしよう」と考えると、解約の連絡すら先延ばしになってしまいますよね。

先にお伝えすると、退去時に分かるかどうかは運ではなく、部屋に残った痕跡で決まります。つまり、何がどう見られるのかを知っておけば、必要以上に怖がらなくて済みます。

この記事では、実際に退去時に発覚した4つの事例を紹介したうえで、契約書のどこを確認すればよいかを整理しました。退去準備の手順と、ペット可物件へ移るまでの計画の立て方もあわせて解説します。まずは現状を正しく把握するところから始めましょう。

ペット不可物件が退去時にバレる理由|実際にあった4つの事例

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退去時にペットの飼育が分かるきっかけは、ある程度パターンが決まっています。日常生活では気づきにくい場所に、痕跡が残っていくためです。ここでは、実際に報告されている4つのケースを紹介します。自分の部屋がどれに当てはまるのかを確かめながら読んでみてください。当てはまる項目が多いほど、事前の準備が大切になります。

事例1:壁紙や柱、ドア枠に残った引っかき傷から分かる

最も多いのが、室内に残った傷から判明するケースです。爪による傷は、人の生活では生じない形と位置に残るためです。

猫の場合、壁紙の下のほうや柱の角に、縦方向の細い傷が集中します。犬の場合は、ドア枠の下部やドアノブのまわりに引っかき跡が残りやすくなります。どちらも床から数十センチの高さに集まるのが特徴です。家具をぶつけた傷とは形も位置も違うため、見慣れた担当者であれば区別がつきます。

住んでいる本人は毎日見ているので、傷の存在に慣れてしまいがちです。一度、床にしゃがんで壁ぎわを見渡してみると、状況を把握しやすくなります。

事例2:エアコンや換気扇の内部に残った毛とにおいで気づかれる

次に多いのが、設備の内部に残った痕跡です。掃除の手が届きにくい場所に、毛やにおいが蓄積していくからです。

エアコンのフィルターや内部、換気扇のカバーの裏、排水ホースのまわりには、細かい毛が入り込みます。設備の点検や清掃の際に、業者がすぐ気づく箇所です。カーテンレールのまわりや収納の内側にも、においが残っていることがあります。

表面の掃除だけでは、こうした場所まで手が回りません。退去前に室内の状態を把握するという意味でも、設備まわりを一度確認しておきましょう。

事例3:近隣からの声で、立会い前にすでに把握されていた

立会いの前に、すでに管理会社が状況を知っているケースもあります。近隣の住民から、日常的に情報が寄せられているためです。

鳴き声が聞こえていた、共用廊下でペットを見かけた、猫砂のようなゴミが出ていた。こうした話が管理会社に届いていると、立会いの時点では確認作業になります。管理人が常駐する物件では、出入りの様子が把握されている場合もあります。

この場合、立会い当日に何も言われなくても、後日あらためて連絡が来ることがあります。周囲に気づかれていた可能性も想定しておくと、心の準備という点では現実的です。

事例4:3〜5年の飼育で、床の下地までにおいが染み込んでいた

飼育期間が長くなるほど、痕跡は深くなります。時間をかけて少しずつ蓄積していくからです。

とくに排せつの失敗が重なった箇所では、床材の表面だけでなく、継ぎ目から下地までにおいが染み込むことがあります。壁紙も同じで、下地のボードまで届いていると、表面を張り替えるだけでは解消しません。3年から5年住んだ部屋では、こうした状態になっている可能性があります。

自分ではにおいを感じにくくなっている点にも注意してください。慣れによって、においの感じ方は鈍くなります。窓を開けて外の空気を吸ってから戻ると、状態を確かめやすくなります。

退去立会いで見られる場所|担当者が確認している3つの視点

立会いでは、担当者が部屋を細かく見て回ります。何を基準に判断しているのかを知っておくと、当日の不安はかなり和らぎます。ここで大切なのは、隠す方法を考えることではありません。どこがどう評価されるのかを理解し、事前に自分で状況を把握しておくことです。3つの視点から見ていきましょう。

傷が「どの高さにあるか」で原因が推測される

担当者は、傷の位置と形を見ています。原因によって、残る場所が決まっているからです。

引っ越し作業でできた傷は、家具の高さや運搬経路に沿って残ります。一方、動物による傷は床に近い高さに集中し、細い線が何本も並ぶ形になります。壁の下部にある巾木のまわりや、柱の角も同様です。人の手が触れない場所に傷があれば、そこから原因が推測されます。

つまり、傷の有無だけでなく、位置関係で見られているということです。自分でも同じ視点で室内を見ておけば、指摘されそうな箇所を事前に把握できます。

短時間の換気では消えないにおいの残り方

においについても、確認の対象になります。壁紙や床材に染み込んだにおいは、換気だけでは抜けないためです。

立会いの直前に窓を開けても、閉め切った状態に戻れば再びにおいは立ち上がってきます。担当者は、部屋に入った瞬間の空気で判断することが多いようです。押し入れやクローゼットの内側など、においがたまりやすい場所も確認されます。消臭剤を使った場合は、においが混ざってかえって気づかれやすくなります。

この点は、対策で解決できる性質のものではありません。においが残っている自覚があるなら、後述する手順に沿って準備を進めるほうが建設的です。

入居時の記録と照らし合わせて判断される

立会いでは、入居時の記録が参照されます。もともとあった傷と、住んでいる間にできた傷を区別するためです。

契約時に「入居時チェックシート」を提出していれば、その内容と現状が比較されます。提出していない場合は、前の入居者の退去時に撮影された室内写真が基準になることもあります。いずれにしても、入居前から存在した傷について、借りた人が費用を負担する必要はありません。

そのため、入居時の書類や写真が手元にあるなら、必ず探し出しておきましょう。負担の範囲を判断するうえで、重要な資料になります。

ペット不可物件の退去前に確認したい契約書の3つのポイント

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退去の連絡をする前に、賃貸借契約書を読み返してください。請求される可能性がある費用の内容は、契約書に書かれているからです。何も知らないまま立会いに臨むと、提示された金額が妥当かどうかを判断できません。ここでは、確認しておきたい3つのポイントを説明します。契約書は契約時に受け取ったファイルにあるはずです。

ポイント1:違約金の定めがあるかどうかを確かめる

まず探すのは、違約金に関する記載です。定めがあるかどうかで、費用の見通しが変わってきます。

契約書の特約欄に「ペットを無断で飼育した場合、賃料の○か月分を違約金として支払う」といった条項が入っていることがあります。一方で、違約金の定めがまったくない契約書も存在します。その場合、請求の対象になるのは、実際に発生した修繕費用が中心になります。

金額は契約ごとに異なるため、相場という考え方はあまり役に立ちません。自分の契約書に何と書かれているかを、そのまま確認することが大切です。記載が見当たらない場合は、管理会社に問い合わせてみましょう。

ポイント2:原状回復のどこまでが借主負担かを読む

次に確認するのは、原状回復に関する取り決めです。どこまでを自分が負担するのかが、ここで決まります。

国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、普通に暮らしていて生じる傷みや、時間の経過による変化は貸主の負担とされています。一方、借りた人の不注意や、通常の使い方を超えた使用による傷みは借りた人の負担です。動物による傷やにおいは、後者にあたると判断されることが多くなります。

契約書に特約がある場合は、その内容も確認してください。ガイドラインに関する参考資料では、ペット飼育可の物件について、ひどいキズや汚れは経過年数を考慮せず借主負担とする特約が設けられている場合があると示されています。

ポイント3:年数が経つほど負担が軽くなる仕組みを知っておく

意外と知られていないのが、住んだ年数が負担額に影響するという点です。内装や設備には、価値が下がっていく年数が設定されているためです。

国土交通省のガイドラインでは、壁紙などについて6年で価値が1円になるという考え方が示されています。6年以上住んだ部屋の壁紙であれば、張り替えが必要になっても、その費用の全額を負担することにはなりません。3年住んでいれば、負担の目安は半分程度です。この考え方を減価償却と呼びます。

ただし、すべての箇所に当てはまるわけではありません。おおまかな区分は次のとおりです。

箇所 年数の考え方 負担の目安
壁紙(クロス) 6年 年数に応じて軽くなる
クッションフロア 6年 年数に応じて軽くなる
フローリング(部分的な補修) 考慮しない 補修にかかった実費
柱・ドアなどの木部 考慮しない 補修にかかった実費

3年から5年住んでいる方にとって、この仕組みは大きな意味を持ちます。請求額を見て驚く前に、住んだ年数が反映されているかを確かめてください。

(参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000021.html

参考:国土交通省「『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』に関する参考資料」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001611293.pdf)

ペット不可物件からの退去準備|トラブルを防ぐ4つの手順

契約書の確認が済んだら、実際の準備に入ります。順番を意識して進めると、慌てずに退去日を迎えられます。ここで重要なのは、痕跡を消そうとすることではありません。現状を正確に把握し、必要な相談を先に済ませておくことです。4つの手順に分けて解説します。

手順1:解約予告の期限を契約書で確認する

最初にやるべきは、いつまでに解約を伝える必要があるかの確認です。期限を過ぎると、住んでいない期間の家賃が発生するためです。

賃貸借契約書には、解約予告の期限が記載されています。退去希望日の1か月前とされている物件もあれば、2か月前や3か月前の物件もあります。次の部屋が決まってから伝えようと考えていると、この期限に間に合わないことがあります。

まずは契約書で期限を確認し、そこから逆算してスケジュールを組みましょう。物件探しをいつまでに終えればよいかが、ここではっきりします。

手順2:室内の状態を写真で記録しておく

次に、部屋の状態を自分で記録します。後から請求内容を確認するための資料になるからです。

撮影しておきたいのは、傷のある箇所、床の状態、壁紙の下部、設備まわりです。全体が分かる引きの写真と、傷が確認できる寄りの写真を両方撮っておきましょう。ペットの影響がない場所も撮っておくと、修繕の範囲を話し合うときに役立ちます。撮影日が記録されるよう、スマートフォンの日時設定も確認してください。

入居時のチェックシートや写真が手元にあれば、あわせて用意します。もともとあった傷まで請求されそうになったとき、この記録が判断の材料になります。

手順3:事実を伝えたうえで、修繕や費用の相談をする

準備が整ったら、管理会社や大家さんに連絡します。立会い当日まで黙っているより、先に伝えるほうが選べる道が広がるからです。

無断での飼育は、契約違反にあたります。民法では、借りた人は契約や物の性質によって定まった使い方に従わなければならないと定められており、この決まりは賃貸借にも当てはめられます(民法第594条第1項、第616条)。この状態は、黙っていても変わりません。

一方、事前に伝えれば、修繕の範囲や費用の分担について話し合う時間が取れます。見積もりを先に出してもらえれば、退去費用の準備もできます。伝え方に迷う場合は、飼育していた期間と動物の種類、負担する意思があることを簡潔に伝えれば十分です。

手順4:立会い当日に確認したいことをまとめておく

最後に、当日の段取りを整えます。その場で言われるまま合意すると、あとから見直しにくくなるためです。

立会いでは、指摘された箇所と修繕の内容を、その場で書き留めておきましょう。金額が提示された場合は、内訳が「一式」でまとめられていないか、住んだ年数が考慮されているかを確認します。納得できない点があれば、サインをせず「持ち帰って確認します」と伝えて構いません。

見積書は後日、書面で受け取るよう依頼してください。内容を落ち着いて確認する時間があれば、不明な点を質問できます。急いで結論を出す必要はありません。

なお、部位ごとの修繕費用の目安や、金額の見方については別の記事で詳しく整理しています。あわせてご覧ください。

▶ペット禁止物件でバレた!強制退去はある?後悔しない4つの対応

(参考:e-Gov法令検索「民法」https://laws.e-gov.go.jp/law/129AC0000000089)

ペット可物件への引っ越し計画|押さえておきたい4つのこと

退去の準備と並行して、次の住まいを決める必要があります。ペット可の物件は数が限られるため、思ったより時間がかかることも多いものです。退去日が先に決まってしまうと、選択肢のない状態で部屋を決めることになりかねません。ここでは、計画を立てるうえで押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

退去日と入居日の重なりを先に決める

最初に決めるのは、日程の組み立て方です。2つの契約が重なる期間をどう扱うかで、費用と手間が変わってくるためです。

新居の契約開始日と今の部屋の解約日を同じにすると、家賃の重複は避けられます。ただし、退去立会いと引っ越し作業が同じ日に重なり、当日の負担はかなり大きくなります。反対に期間を空けすぎると、その間の仮住まいが必要になり、費用がかさみます。

1週間から2週間ほど重ねる計画が、現実的な落としどころです。立会い、荷物の移動、ペットの移動を順番に進められる日程を組みましょう。

ペット可物件は数が限られるため早めに探し始める

物件探しは、できるだけ早く始めましょう。条件に合う部屋が、希望のエリアに必ずあるとは限らないからです。

ペット可の物件は、賃貸物件全体の中では少数にとどまります。さらに「猫が飼える」「2頭まで可」といった条件を加えると、候補はぐっと絞られます。家賃の相場も、同じエリアのペット不可物件より高めに設定されている傾向があります。

退去日が近づいてから探し始めると、条件を妥協せざるを得なくなります。解約を伝える前に、希望エリアと家賃帯にどんな部屋があるのかを調べておくと安心です。

次の入居審査では、ペットの情報を正直に申告する

新しい物件では、最初から正確に伝えましょう。同じ状況を繰り返さないためです。

申し込みの際には、飼っている動物の種類、品種、成長後の体重、年齢、頭数を伝えます。避妊去勢手術の有無やワクチン接種の記録を添えると、貸主に安心してもらいやすくなります。物件によっては、面談を求められることもあります。

なお、前の住まいでの経緯を自分から詳しく話す必要はありません。大切なのは、これから飼う内容を正確に申告し、契約書に反映してもらうことです。

引っ越し当日のペットの預け先を手配しておく

当日の段取りも、早めに決めておきます。作業中は玄関が開けっ放しになり、脱走の危険があるためです。

預け先としては、動物病院のペットホテル、ペットシッター、知人宅などが挙げられます。引っ越しの多い時期は予約が埋まりやすいため、日程が決まったらすぐ問い合わせましょう。当日は、キャリーバッグと数日分のフード、トイレ用品を別にまとめておくと動きやすくなります。

新居に着いたあとは、まず1部屋だけを開放して慣らす方法が一般的です。環境の変化は、動物にとって負担が大きいことを覚えておいてください。

ペット可物件探しと退去後の住まいの相談はゼンへ

退去と入居を同時に進めるのは、想像以上に手間がかかります。とくにペット可の物件は数が限られるため、条件の確認にも時間が必要です。ゼンでは、物件探しから日程の調整まで、まとめてご相談いただけます。無理にお勧めすることはありませんので、状況を整理する相手としてお使いください。

一都三県のペット可・ペット相談可物件を条件から探せる

ゼンは、東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県で賃貸仲介を行っています。ペット可の物件に加えて、ペット相談可の物件も含めてお探しできます。

「猫を1頭、室内で飼いたい」「中型犬と一緒に暮らせる部屋がよい」「2頭飼いたい」といった具体的なご希望があれば、その条件に絞ってご紹介します。まだ退去を決めていない段階でも問題ありません。希望のエリアと家賃帯にどんな部屋があるのかを知っておくだけでも、退去のタイミングを判断しやすくなります。

退去の時期にあわせて入居のタイミングを調整できる

住み替えでは、日程の組み立てが大きな課題になります。ゼンでは、今の部屋の解約予告の期限を踏まえたうえで、物件探しのスケジュールをご提案します。

「解約の連絡までにあと1か月ある」「引っ越しは来月中に済ませたい」といった事情をお聞かせいただければ、その条件で動ける物件に絞ってご案内します。契約前には、飼える頭数や追加の敷金、退去時の費用の扱いも確認してお伝えします。

無料相談とペット可物件の資料ダウンロードの利用方法

ご相談は無料で承っています。今の状況をお聞かせいただければ、進め方を一緒に整理します。

  • 無料相談:公式サイトのフォーム、またはお電話から。ご希望の条件やお悩みをお聞かせください
  • 資料ダウンロード:ペット可物件を探すときのチェックポイントをまとめた資料をご用意しています

「まだ退去を決めていない」という段階でのご連絡も歓迎です。急かすことはいたしませんので、ご自身のペースでご検討ください。

まとめ:ペット不可の退去は、隠すよりも準備で乗り切る

退去時にペットの飼育が分かるきっかけは、壁や柱の傷、設備に残った毛やにおい、近隣からの声など、ある程度決まっています。長く住んだ部屋ほど痕跡は深くなるため、消そうとするより現状を把握するほうが現実的です。

まずは賃貸借契約書を開いて、違約金の定めと原状回復の取り決めを確認してください。住んだ年数に応じて負担が軽くなる仕組みもあるため、提示された金額をそのまま受け入れる必要はありません。

そのうえで、解約予告の期限を確かめ、室内の状態を写真で記録し、管理会社へ事実を伝えて費用を相談する流れで進めましょう。先に伝えておくほど、話し合える範囲は広がります。

ペット可の物件は数が限られるため、探し始めは早いほど安心です。住まいの選択肢を広げたくなったときは、ゼンの無料相談もご利用いただけます。

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